キュウリ、メロン、スイカ等のウリ類が感染する退緑黄化病という病気があります。初期症状は葉に退緑小斑点がみえ、やがて広がると全面が黄化します。
ウイルスの媒介はタバココナジラミによって行われていると言われています。このため、この病気を防ぐにはタバココナジラミを施設内に入れないこと、増やさないこと、逃さないことが重要とされています。
(Cucurbit chlorotic yellows virus;略称CCYV)
ウリ類退緑黄化ウイルス (CCYV) は、2007年に日本において新規に確認された植物ウイルスです。CCYVは、タバココナジラミにより媒介される新種のクロステロウイルスに分類されます。現在までに、キュウリ、メロン、スイカへの感染が確認されており、感染した植物では退緑小斑点や小黄斑が発生し、徐々に拡大して黄化葉となります。その結果、キュウリでは最大30%の果実収量の減少、メロンでは果実重量と果実糖度の著しい低下を引き起こします。また、スイカでは黄化葉の周縁または葉脈間からえそを生じ、症状が激しい場合は葉が枯死します。CCYVは、タバココナジラミバイオタイプQおよびバイオタイプBにより媒介されることから、タバココナジラミを施設内に入れないこと、増やさないこと、逃がさないことが重要となります。健全株への感染拡大を防止するためには感染株の早期発見と除去が不可欠となります。
検査キット
Cucurbit chlorotic yellows virus Detection Kit
本キットは、LAMP法を利用してウリ類退緑黄化ウイルス(Cucurbit chlorotic yellows virus;略称CCYV)を検出するキットです。逆転写酵素を用いて、cDNA合成とDNA増幅を同一反応チューブ内で行うRT-LAMP法によりCCYVゲノムRNAの一部を増幅し、増幅の有無からCCYVの存在を判定します。
抽出から検出までを備えたキット
RNAの抽出から検出までの一連の操作を本キットで行うことができます。
検査の成否を確認
陽性コントロールとしてCCYVゲノムに特徴的な配列を含むRNAを添付していますので、コントロール検査溶液の発光の有無から、検査の成否を確認できます。
シンプルな使用方法
RNAサンプルを検査溶液に添加して63°Cで60分間保温するだけで検査できます。
明確な判定方法
検査溶液の蛍光発色の有無により判定を行いますので、簡単に陰性、陽性を判別できます。
検査環境の汚染リスクを低減
電気泳動などの操作による汚染の心配がありません。
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
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ウリ類退緑黄化ウイルス検出キット | NE0081 | 24テスト用 | 26,700円 |
製造元:(株)ニッポンジーン |
販売サイト:e Genome Order 表示価格は希望納入価格 (税別) です。