ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)という植物ウイルスをご存じですか?サクラ属の果樹に甚大な被害を与えるこのウイルスは、世界的に発生が拡大しており、2009年についに日本でも感染が確認されました。ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)による被害は各地で発生しており、梅の名所などでは樹木が伐採される事態となっています。
農林水産省ではウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)の封じ込め及び根絶を図るために2010年から緊急防除が行われています。防除の方法は、アブラムシの防除の徹底、感染樹の除去、無病健全な苗の使用などが挙げられます。中でも感染拡大を防止するためにウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)に感染した樹木を早期に発見、除去する事が不可欠です。
ニッポンジーンでは、ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)を高感度かつ簡便に検査できるキットをラインナップしています。
(PPV:plum pox virus)
ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)は、モモ、ネクタリン、プルーン、スモモ、アンズ、サクランボなどのサクラ属の果樹に甚大な被害を与える植物ウイルスであり、近年、世界的に発生が拡大しています。
サクラ属の果樹では、感染により果実の早期落果や奇形、花弁への斑入り症状が起こる事例が知られています。
日本では、2009年3月に東京大学 植物病院®において、これまで世界でも自然感染の例が無かったウメからウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)が検出されました。ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)は接木の他、アブラムシにより媒介されることから、病気が発生した園地では感染植物の除去、ウイルスを媒介する可能性のあるアブラムシの防除を徹底する等、防除策を講じる必要があります。罹病樹から健全樹への感染拡大を防止するためには罹病樹の早期発見、除去が不可欠となります。
本ウイルスの和名および感染によるウメの病名(和名)は、日本植物病理学会により2010年にそれぞれ「ウメ輪紋ウイルス」および「ウメ輪紋病」に決定されました。
検査キット
plum pox virus Detection Kit
本キットは、LAMP法を利用してプラムポックスウイルス (plum pox virus) を検出するキットです。逆転写酵素を用いてcDNA合成とDNA増幅を同一反応チューブ内で行うRT-LAMP法によりプラムポックスウイルスゲノムRNAの一部を増幅し、増幅の有無からプラムポックスウイルスの存在を判定します。
核酸の抽出・精製等の前処理が不要
ウイルスを直接検出しますので、ウメの葉や果実からの核酸の抽出・精製は必要ありません。
シンプルな使用方法
ウメの葉や果実を爪楊枝で突き、検査溶液に浸して63°Cで1時間保温するだけで検査できます。
明確な判定方法
判定は蛍光の発色を採用していますので、簡単に陰性、陽性を判別できます。
検査環境の汚染リスクを低減
電気泳動などの操作による汚染の心配がありません。
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
---|---|---|---|
プラムポックスウイルス検出キット | NE0071 | 48 テスト用 | 47,900円 |
プラムポックスウイルス検出キット | NE0073 | 192 テスト用 | 182,000円 |
製造元:(株)ニッポンジーン |
販売サイト:e Genome Order 表示価格は希望納入価格 (税別) です。
検査キット
plum pox virus Detection Kit Ver.2 for Turbidimeter
本キットは、LAMP法を利用してプラムポックスウイルスを検出するキットです。LAMP法によりプラムポックスウイルスゲノムRNAの一部を増幅し、増幅の有無からプラムポックスウイルスの存在を判定します。
判定にはDNA増幅の有無を白濁の発生によりモニターするリアルタイム濁度測定法を採用しており、DNA増幅反応から検出までを同一反応チューブ内の完全閉鎖系で行うため、安全に短時間でプラムポックスウイルスを検出することが可能です。
核酸の精製が不要
ウメの葉の磨砕液から直接ウイルスを検出しますので、核酸の精製は必要ありません。
シンプルな使用方法
ウメの葉を磨砕して爪楊枝でサンプリングし、検査溶液に浸して65°Cで1時間保温するだけで検査できます。
明確な判定方法
検査溶液の白濁の生成により判定を行いますので、簡単に陰性、陽性を判別できます。また、リアルタイム濁度測定装置を用いることにより、多検体の処理が可能となります。
検査環境の汚染リスクを低減
電気泳動などの操作による汚染の心配がありません。
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
---|---|---|---|
プラムポックスウイルス検出キット Ver.2 for Turbidimeter | NE0131 | 48テスト用 | 36,300円 |
プラムポックスウイルス検出キット Ver.2 for Turbidimeter | NE0133 | 480テスト用 | 275,000円 |
製造元:(株)ニッポンジーン |
販売サイト:e Genome Order 表示価格は希望納入価格 (税別) です。
検査キット
プラムポックスウイルス抗原検出試薬
本キットは、金コロイドイムノクロマト法の原理に基づいた、プラムポックスウイルス抗原検出試薬です。
プラムポックスウイルス(plum pox virus: PPV)は、モモ、スモモ、アンズ、ウメなどのPrunus属(サクラ属)の植物に広く感染するPotyvirus属の植物ウイルスで、1915年に欧州で発見されて以来、世界各地で確認されています。感染した樹木では葉に退緑斑点や輪紋が生じる他、果実の表面にも斑紋が現れることがあります。
2009年3月、東京大学植物病院®において、これまで日本で発生の報告が無かったPPVがウメから検出されました。PPVのまん延防止には、発生範囲を特定し、封じ込めを行うことが重要です。この重要病害の発生という事態を受けて、本キットは、日本で確認されたPPVの検査を目的として緊急に開発されました。
簡単操作
特殊な実験機器や道具を必要としません。キット内容物のみで実験が完結し、操作も簡単です。
高感度
限界感度は遺伝子検査法に及びませんが、新鮮なウメ葉病徴部の抽出液で陽性反応が出ることを確認しています。適切なサンプリングを行うことで、効果的なスクリーニングを行うことができます。
明確な判定方法
15 分後の判定ラインの有無を、目視で判定します。
日本での使用に最適(D系統、M系統の検出を確認済)
本キットに使用している抗PPV 抗体は、日本で確認されたPPV(D 系統)から開発されています。 D系統に加え、2016年に日本国内で新たに確認されたM系統の検出も可能です。(2017年5月現在)
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
---|---|---|---|
プラムポックスウイルス イムノクロマト | PPV050 | 50 テスト | 33,000円 |
製造元:(株)ニッポンジーン |
販売サイト:e Genome Order 表示価格は希望納入価格 (税別) です。
検査キット
プラムポックスウイルスを認識するウサギポリクローナル抗体
本品は、Prunus属の植物ウイルスであるプラムポックスウイルス(Plum pox virus:PPV)を認識するウサギポリクローナル抗体です。2009年3月、東京大学植物病院®において、これまで日本で発生の報告が無かったPPVがウメから検出されました。
本抗体は、この日本で検出されたPPVをもとに、東京大学植物病院®で開発された抗PPV抗体を、株式会社ニッポンジーンが製品化したものです。
本抗体の性能として、ELISA(DAS-ELISA)法でPPV感染ウメ葉粗汁液中のPPVが検出できることを確認しています。
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
---|---|---|---|
Anti PPV IgG | PPV-IGG-001 | 0.4 mg (0.4 mL) | 95,000円 |
製造・販売元:(株)ニッポンジーン | 表示価格は希望納入価格 (税別) です。
検査キット
プラムポックスウイルスを認識するアルカリフォスファターゼ標識ウサギポリクローナル抗体
本品は、Prunus属の植物ウイルスであるプラムポックスウイルス(Plum pox virus:PPV)を認識するアルカリフォスファターゼ標識ウサギポリクローナル抗体です。2009年3月、東京大学植物病院®において、これまで日本で発生の報告が無かったPPVがウメから検出されました。
本抗体は、この日本で検出されたPPVをもとに、東京大学植物病院®で開発された抗PPV抗体を、株式会社ニッポンジーンが製品化したものです。本抗体の性能として、ELISA(DAS-ELISA)法でPPV感染ウメ葉粗汁液中のPPVが検出できることを確認しています。
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
---|---|---|---|
PPV IgG-ALP | PPV-ALP-001 | 0.2 mL | 59,000円 |
製造・販売元:(株)ニッポンジーン | 表示価格は希望納入価格 (税別) です。