2024年8月1日
バナナ萎凋病(パナマ病)を引き起こすFusarium oxysporum f. sp. cubence (Foc)は、土壌伝染性の糸状菌で、耐久体である厚膜胞子は土壌中に数十年間生存する事が知られています。
罹病株や汚染土壌からこの原因菌を簡便・迅速に検出する方法は、バナナ萎凋病の被害軽減につながる極めて重要な手法となります。
東京農工大学が実施中の科学技術振興機構・国際協力機構 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の研究課題である「バナナ萎凋病の診断・警戒システムと発病制御戦略の構築と実装」において、“萎凋病菌特異検出用LAMP法”マニュアルが公開されており、そこで使用されているバナナ萎凋病菌検出用LAMPプライマーの合成サービスを開始しました。
バナナ萎凋病菌Foc検出用Ce15 LAMPプライマーでバナナ萎凋病菌の有無を判定後、SIX6プライマー、SIX7プライマーおよびSIX8プライマーの3種類のプライマーを用いてレースを判定します。
各プライマーによる判定結果が示す各病原菌レースの遺伝子保持パターンに基づいてレースを判定します。
バナナ萎凋病菌 f. sp. cubense |
Foc Ce15 プライマー |
Foc SIX6 プライマー |
Foc SIX7 プライマー |
Foc SIX8 プライマー |
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レース 1 | + | – | – | – |
レース SR4 | + | – | + | + |
レース TR4 | + | + | – | + |
その他の分化型菌 | – | ± | ± | ± |
本品はコチラからご注文いただけます。
(外部サイト)
“萎凋病菌特異検出用LAMP法”マニュアルは、以下よりご確認いただけます。
https://web.tuat.ac.jp/~satrepsbanana/manual.html
以上