無花果が感染する病気の中にイチジクモザイク病という病気があります。フィグモザイクウイルス(fig mosaic virus)が原因で、感染するとモザイク症状、奇形、退緑、葉脈透過、早期落葉を引き起こし、果実に奇形や斑紋を生じます。
感染した場合は広がらないように除去する必要があります。
(fig mosaic virus; FMV)
フィグモザイクウイルス(fig mosaic virus; FMV)は、Elbeaino ら、Walia らによりイチジクモザイク病の病原体として 提唱されている植物ウイルスです。イチジクモザイク病は、イチジクが栽培されているほとんどの地域で発生が確認されています。フィグモザイクウイルスに感染したイチジクは葉にモザイク症状、奇形、退緑、葉脈透過、早期落葉を引き起こし、果実に奇形や斑紋を生じる他、早期落果により品質低下、減収を伴うとされています。 日本では、2011年2月に東京大学 植物病院®において、これまで日本国内で発生の報告が無かったフィグモザイクウイルスがイチジクから検出されました。フィグモザイクウイルスは接木の他、イチジクモンサビダニにより伝搬されると考えられています。病気が発生した園地では感染植物の除去、ウイルスを媒介する可能性のあるイチジクモンサビダニの防除を徹底する等、防除策を講じる必要があります。罹病樹から健全樹への感染拡大を防止するためには罹病樹の早期発見、除去が不可欠となります。
検査キット
fig mosaic virus Detection Kit
本キットは、LAMP法を利用してフィグモザイクウイルス(fig mosaic virus)を検出するキットです。逆転写酵素を用いてcDNA合成とDNA増幅を同一反応チューブ内で行う RT-LAMP法によりフィグモザイクウイルスゲノムRNAの一部を増幅し、増幅の有無からフィグモザイクウイルスの存在を判定します。
核酸の抽出・精製等の前処理が不要
ウイルスを直接検出しますので、イチジクの葉からの核酸の抽出・精製は必要ありません。
シンプルな使用方法
イチジクの葉を爪楊枝で突き、検査溶液に浸して62°Cで1時間保温するだけで検査できます。
明確な判定方法
検査溶液の蛍光発色の有無により判定を行いますので、簡単に陰性、陽性を判別できます。
検査環境の汚染リスクを低減
電気泳動などの操作による汚染の心配がありません。
品 名 | Code No. | 包装単位 | 価 格 |
---|---|---|---|
イチジクモザイク病診断キット | NE0091 | 48テスト用 | 47,900円 |
製造元:(株)ニッポンジーン |
販売サイト:e Genome Order 表示価格は希望納入価格 (税別) です。