日本語 English

中部地方発明表彰にて「文部科学大臣賞」を受賞しました

令和2年度の中部地方発明表彰にて、最高賞である文部科学大臣賞を受賞いたしました。今回受賞したLAMP-FLP法は、臨床分野での利用を目的に開発が行われてきましたが、最近では農業分野において農薬に対する薬剤抵抗性菌の迅速検出などにも応用されており、様々な分野での活用が期待されている技術になります。

 

 

発明協会の中部地方発明表彰において、弊社の「遺伝子多型の識別法とその利用」が最高賞の文部科学大臣賞を受賞いたしました。
地方発明表彰とは、地域での優れた発明の完成、実施化、指導、奨励、育成などを行った方々を対象として、全国を8つのブロックに分けてそれぞれで表彰が行われるもので、富山県の会社であるニッポンジーンは、中部地方での受賞となりました。

 

 

 

今回受賞したLAMP-FLP法は、一塩基多型(SNPs)を迅速かつ簡便に検出することが可能な技術であり、個別化医療の実現のためのコンパニオン診断薬の開発などにも貢献しています。
例えば、ヒトC型肝炎の治療薬では、遺伝子型によって薬の効果がある方とそうでない方がいますが、LAMP-FLP法を用いれば、髪の毛1本から簡単に遺伝子型を識別することが出来ます。
(現在のヒトC型肝炎の治療では、遺伝子型に関わらず誰でも高い効果を示す治療薬が用いられるようになりました。)

また、農業分野では、遺伝子変異による薬剤抵抗性菌の存在が問題になっていますが、一塩基多型(SNPs)を迅速に識別できるLAMP-FLP法を用いれば、薬剤感受性株と抵抗性株を迅速かつ簡便に検出する事ができます。

このように、LAMP-FLP法は臨床現場に限らず様々な分野での活用が期待できます。

関連製品については、以下をご覧ください。
LAMP-FLP法用DNA増幅試薬セット
LAMP法用測定装置 LF-8 Plus